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講義名 24秋 通期/グローバル・ビジネスライティング
基準単位数 2
科目区分 グローバル・ビジネス(発展)
必修・選択 選択
配当年次 1・2年次
学修期間 学修期間1学期

担当教員
氏名
◎ マイケル ジョン サンダークリフ
吉村 裕美

オフィスアワー eラーニングサイトおよびメールでの質疑応答を受け付けています。
(メールアドレスは大学院グループウェアのアドレス帳でご確認ください)
授業の概要 グローバル・ビジネスライティング講座では、グローバルビジネスで必要とされる英語ライティング力を養成する。本講座では、まず効果的なライティングの土台となるクリティカル・シンキングの基礎を学び、英語での情報・図表分析から資料・提案書作成ができる力まで、実際のビジネスケースを使いながら養成する。特に、情報を提示する Informative Writing と 相手を説得する Persuasive Writing の2つの書き方を学ぶ。その上で「客観的データ提示+相手への説得」という二つの要素を組み合わせ、効果的な英語提案書の作成法を習得する。また、Informative Writingと Persuasive Writingで学んだ内容を活用して、後半の実践演習では多数のケース分析を行い、実際に提案書を作成する。Executive Summary、Problem Statement、Proposed Solution、Qualificationsという実際の提案書の流れに沿って、各自ドラフトを作成することで、実践的な知識とスキルを身につける。
学修目標 1)グローバル・スタンダードな論理力を身に着ける。
2)英語での資料分析、図表分析の力を養う。
3)客観的にデータを示す Informative Writing の書き方を習得する。
4)Informative WritingとPersuasive Writingを組み合わせた総合提案書を作成できるようになる。
5)ライティングで説得するためのレトリックを習得。
授業計画(各章)
第1回
タイトル
第1章 「ビジネスライティングとは?」:ビジネスライティングの型と論理を知る
内容
前半は、ビジネスライティングとは何かを考察し、その目的と種類について学ぶ。後半は、ビジネスライティングで必要なクリティカル・シンキングを、「説得の型」と「論理的誤謬」のパターンにフォーカスをして学ぶ。
第2回
タイトル
第2章 Informative Writing 1:英語でデータを分析・描写する(1)
内容
Informative Writing の基礎と構成法を学ぶ。ビジネスで必須の資料分析と要約法を学び、ビジネス・レポートの書き方を学ぶ。特に、折れ線・円グラフの分析・整理から、読み取った情報をライティングの型に落とし込む訓練を行う。また、グラフ描写に適した論理、語彙、表現を習得する。
第3回
タイトル
第3章 Informative Writing 2:英語でデータを分析・描写する(2)
内容
Informative Writing第2回では、まずフローチャートの分析・整理から、読み取った情報をフローチャート用の形式に落とし込む訓練を行う。後半では、地図、見取り図、完成予想図等を分析し、読み取った情報を簡潔に描写する訓練を行う。各型に必要な論理、語彙、表現も習得。
第4回
タイトル
第4章 Informative Writing 3:英語でデータを分析・描写する(3)
内容
Informative Writing 第3回では、まず表(テーブル)の分析・整理の仕方、そして得た情報を表現する型を学ぶ。後半では、これまで学んだ型を活用して、複数の図表を扱った資料の読み取りと表現の仕方を身につける。
第5回
タイトル
第5章 オンライン・ワークショップ 1:ケーススタディ
内容
第1章~4章まで学んだ内容の応用編として、複数図表を扱ったビジネスケースに取り組む。図表を含むビジネス資料をグループで分析し、情報を整理し、発表をする。
第6回
タイトル
第6章 Persuasive Writing 1:相手を説得する書き方(1)
内容
Persuasive Writingの基本ルールと全体の構成を学ぶ。また自説の述べ方、特に導入部と結論部の書き方の型を学ぶ。その後、「Agree or Disagree」型を書くプロセスを学ぶ。「資料読解⇒問いの設定⇒アイデア出し⇒自説」に沿ったBodyパラグラフの書き方を習得する。
第7回
タイトル
第7章 Persuasive Writing 2:相手を説得する書き方(2)
内容
Persuasive Writing の「Problem & Solution」型を学ぶ。資料を分析し、問題を特定し、解決策を考え出し、論理的に展開できるようにする。次に、「Advantage & Disadvantage」型を学ぶ。資料から利点と欠点を分析・整理し、ライティングの型に落とし込む訓練を行う。
第8回
タイトル
第8章 Persuasive Writing 3:相手を説得する書き方(3)
内容
Persuasive Writingの「Two Views」型を学び、2つの意見を客観的に比較、検討した内容を英語で示せるようにする。後半は、「因果関係」型を学び、結果を分析し、原因・理由を英語で示す型を身につける。
第9回
タイトル
第9章  総合:Informative Writing + Persuasive Writing
内容
Informative WritingとPersuasive Writingを組み合わせた書き方を学ぶ。グラフやデータを含むケースを分析して、分析結果を踏まえて新規プランの提案を、「客観的資料分析」⇒「新規プランの提案」の流れで描写できる力を養う。
第10回
タイトル
第10章 オンライン・ワークショップ 2
内容
第1章~9章で学んだ内容を踏まえて、具体的なケースを分析・議論し、Informative Writing と Persuasive Writingを組み合わせた英語でのビジネス提案書を作成する。グループでケースを分析し、データ分析結果と解決策の提案をまとめ、最後に発表を行う。
第11回
タイトル
第11章 実践演習 1:Executive Summaryの書き方
内容
第1章~10章で学んだWriting Skillを活かして、説得力のあるExecutive Summaryの書き方を学ぶ。実践ケースを分析し、最適な構成、論点、根拠を整理して表現できるようにする。
第12回
タイトル
第12章 実践演習 2:'Problem Statement'の書き方
内容
第1章~10章で学んだWriting Skillを活かして、効果的な'Problem Statement'の書き方を学ぶ。実践ケースを分析し、効果的に問題を提示できるスキルを身につける。
第13回
タイトル
第13章 実践演習 3:'Proposed Solution'の書き方
内容
第1章~10章で学んだWriting Skillを活かして、効果的な'Proposed Solution'(解決策の提案)の書き方を学ぶ。実践ケースを分析し、相手の課題を解決するソリューションを英語で示せるスキルを身につける。
第14回
タイトル
第14章 実践演習 4:'Qualifications'の書き方
内容
第1章~10章で学んだWriting Skillを活かして、効果的な 'Qualifications'の書き方を学ぶ。実践ケースを分析して、会社の実績、プロジェクトチームの経験、リソース等、企業として、チームとして十分な資格(能力)があることを英語で示せるスキルを身につける。
第15回
タイトル
第15章 オンライン・ワークショップ 3
内容
第1回から14回で学んだ提案書作成の方法を活用して、最終ケースをグループごとに分析して、発表を行う。グループでのワークを踏まえて、各自で最終課題に取り組む。
受講上の留意点 大学の既定のスケジュール通りに遅延なく受講してください。
成績評価基準 中間レポート①(1000字以上):30%
中間レポート②(1000字以上):30%
最終プレゼン動画:40%
必読書籍 HBR's 10 Must Reads on Negotiation, Harvard Business Review Press (2019/5/21)
参考書籍 未定
その他 ネイティブ講師による英語での授業ですが、日本語の解説が入り、授業ビデオの要点となる箇所には日本語の字幕が付きます。支障なく受講するにはTOEIC700点以上の英語力があることが望まれます。
事前学修・発展学修 事前学修:
第5章、第10章の前に与えられた課題についてレポートを書き、提出してください。
第15章のプレゼン前に、『HBR's 10 Must Reads on Negotiation』を読み、相手を説得する技術を理解し、プレゼンの仕方に反映させてください。

発展学修:
自分の仕事で新規提案を行う前提で、英語で提案書をまとめてみましょう。その際、授業の内容をしっかり復習して、学んだ内容が自分の提案書に反映しているかを確認してみてください。また、英語ビジネス提案書をリサーチして、授業で学んだ以外のフォーマットも分析してみましょう。
対面授業
対面授業を実施します。受講申込の際は「対面授業スケジュール」にて日程をご確認ください。