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講義名 23秋 前期/アジア人材マネジメント
基準単位数 1
科目区分 グローバル・ビジネス(コア)
必修・選択 選択
配当年次 1・2年次
学習期間 学習期間1/2学期

担当教員
氏名
◎ 細沼 藹芳

オフィスアワー eラーニングサイトおよびメールでの質疑応答を受け付けています。
(メールアドレスは大学院グループウェアのアドレス帳でご確認ください)
授業の概要 グローバル化の進展に伴って、企業の海外進出が活発している。また、企業だけでなく優秀な人材も国境を越え、世界中で活躍をし始めている。このような環境の中で、今後の市場として注目されているアジア市場には、現地企業や外資系企業を巡る人材競争がさらに激しくなっている。アジアへ進出している日本企業が人材面で勝ち抜くためには、アジア人材を活用できる有効な人材マネジメントが求められている。そのために、アジア人材の特徴、アジア諸地域の経済・文化・人事慣行などの在り方、異文化への理解力などの知識が必要となる。本授業は以上の内容を中心に講義する。

具体的に、本授業は次の3つの内容によって構成されている。
(1)異文化の認識とアジアの人材像(第1~2章)
(2)地域でみる人材マネジメントのポイント(第3~5章)
(3)活躍できるリーダーの条件(第6~7章)
学習目標 1)学習目標は、アジア人材マネジメントの特徴を把握すること
2)ビジネスマンとしてアジア諸国とのビジネス的な交流を持つ場合に必要な知識を習得すること
3)以上2つの知識を習得したうえで、受講生一人一人がリーダーとして直面する可能性のある人材マネジメントの諸問題への解決能力を高めること
授業計画 第1章 アジア人材マネジメントの重要課題:異文化問題
本章はまずなぜ異文化問題が生じるのか、異文化コミュニケーションについて学ぶ。次は異文化の定義から学び、異文化の理解をする。最後は異文化理解力で、いわゆる異文化適応力について学ぶ。本章の狙いは異文化を理解することである。

第2章 アジアの「知識人材」像
本章はまずワークスタイルの変化に着目し、「知識人材」の概念について学ぶ。次はアジアの知識人材の状況と特徴について学ぶ。最後は豊富なアジア知識人材をもつアジア新興国の若者の実態について学ぶ。狙いはアジアの知識人材像を把握することである。

第3章 中国に進出した日系企業の人材マネジメント
本章はまず日系企業が主に行われている人材マネジメントの特徴とその課題ついて学ぶ。次は中国のマネジメントの慣行や人材市場の特徴などについて学ぶ。狙いは中国人材のやる気を起こさせる人材マネジメントの特徴について探究することである。

第4章 東南アジアに進出した日系企業の人材マネジメント
本章はタイなど東南アジア国の人材マネジメントの特徴と雇用慣行について学ぶ。狙いは東南アジア諸国の特徴を理解した上で東南アジア人材のやる気を起こさせる人材マネジメントの特徴について探究することである。

第5章 日本国内のアジア人材の活用
本章は日本国内でどうやってアジア高度人材を獲得し、定着・育成していくかについて学ぶ。狙いはアジア人材にとって働きやすい職場の構築、企業全体の職場環境の改善、生産性向上へのヒントを得られることである。

第6章 アジアで求められる「リーダーシップ」
本章はアジアで求められるリーダーの素質、リーダーシップの特徴やその組織構成の特徴などについて学ぶ。狙いはアジアで発展できるような組織作りのヒントを得られることである。

第7章 活躍できるリーダーの条件
活躍できるリーダーの条件を確認し、グローバル人材に求められるグローバル・ケイパビリティについて分析する。また、グローバル人材の育成に向けて企業がすべきことなどについてディスカッションなどを行う。
受講上の留意点 大学の既定のスケジュール通りに遅延なく受講してください。
成績評価基準 小テスト55%
対面授業プレゼンテーション(or レポート作成)15%
期末レポート20%
平常点(講義、ディスカッションの参加度、貢献度などで評価する)10%
必読書籍 『日本人が海外で最高の仕事をする方法――スキルよりも大切なもの』糸木公廣
参考書籍 特にありません。
その他 課題図書(必読図書)のご用意はお早めに
対面授業
対面授業を実施します。受講申込の際は「対面授業スケジュール」にて日程をご確認ください。