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講義名 23秋 前期/近代経営者哲学研究
基準単位数 1
科目区分 企業倫理・経営思想(応用)
必修・選択 選択必修(経営人間学系)
配当年次 1・2年次
学習期間 学習期間1/2学期

担当教員
氏名
◎ 細沼 藹芳

オフィスアワー eラーニングサイトおよびメールでの質疑応答を受け付けています。
(メールアドレスは大学院グループウェアのアドレス帳でご確認ください)
授業の概要 日本資本主義の父と呼ばれる実業家、渋沢栄一と中国の実業家陳嘉庚(チンカコウ)を取り上げ、彼らの生涯、倫理的価値観、経営の方法を見ることによって、経営者の基本的役割およびビジネスの原点を再確認していく。
学習目標 経営者の基本的役割およびビジネスの原点を再確認することを目標とする。事例分析によって「理想的な経営者とは人と社会に便宜と豊かさを与え、自らも豊かになることを大切にする社会的リーダーである」事を理解し、本来経営とは人と人とのよい関係が土台にあって、初めて成り立つものである事を理解する。それを理解したうえで、リーダーに相応しい人物になれるよう自分自身を築いて行く。
授業計画 第1章
・ガイダンス~なぜ近代経営者の哲学を学ぶのか
第1章において近代経営者の哲学を学ぶ意義について考える。講義はまず経営哲学の意義について理解し、中国近代カリスマ経営者である胡雪岩(コウセツガン)の経営哲学を学ぶ。

【第一部】 日本資本主義の父 ~渋沢栄一編
第2章
・渋沢栄一の足跡 ~渋沢栄一故郷の旅
第2章講義において、担当教員は渋沢栄一記念館の方と一緒に渋沢栄一故郷を案内する。講義を通じて、渋沢栄一氏の生涯を知り、彼の経営哲学形成の背景を理解することは本章の狙いである。

第3章
・渋沢栄一の教え ~子孫が語る渋沢栄一
第3章講義において、渋沢家5代目玄孫の渋沢健さんをゲストとして迎え、渋沢栄一氏の教えについて学ぶ。渋沢栄一経営哲学の現代意義を把握することは本章の狙いである。

第4章
・渋沢栄一に学んだこと ~ディスカッション
第4章において、授業生は課題図書を精読し、渋沢栄一に学んだことについて授業生同士はディスカッションを行う。第4章は第一部講義の纏めであり、このディスカッションを通じて、渋沢さんのパリ万博での活動の意義について理解することは本章の狙いである。

【第二部】 中国実業家編
第5章
・陳嘉庚(チンカコウ)の足跡
第5章講義において、近代華僑実業家陳嘉庚について学ぶ。華僑の世界や陳嘉庚の生涯などの内容を学び、陳嘉庚の経営哲学形成された背景を把握することは本章の狙いである。

第6章
・渋沢栄一と陳嘉庚の経営哲学の比較
第6章の講義はまず陳嘉庚の経営哲学について学ぶ。陳嘉庚経営哲学の原点は中国の商売の神様=陶朱公である。講義はまず陶朱公商法について学ぶ。次は「経営者と信用」というテーマを取り上げ、渋沢栄一氏と陳嘉庚氏の経営観について学ぶ。最後は渋沢栄一氏と陳嘉庚氏の教育観について学ぶ。同じく近代に育たられた二人の経営者の経営哲学の共通点を把握することが本章の狙いである。

第7章
・私の経営哲学 ~プレゼンテーション 対面授業
第7章は対面授業である。受講生には課題図書を精読し、担当部分のプレゼン資料作成を行う。本章の目的は近代経営者たちの信念、経営哲学を理解した上で、今後、我々が経営哲学を築く際にヒントとなるものを見つけることである。
受講上の留意点 大学の既定のスケジュール通りに遅延なく受講してください。
成績評価基準 小テスト35%
対面授業プレゼンテーション(orレポート)20%
期末レポート35%
平常点(講義、ディスカッションの参加度、貢献度などで評価する)10%
必読書籍 渋沢栄一『論語と算盤』角川ソフィア文庫
参考書籍 守屋淳『現代語訳 論語と算盤』ちくま新書
その他 課題図書の購入はお早めに。
対面授業
対面授業を実施します。受講申込の際は「対面授業スケジュール」にて日程をご確認ください。