SBI大学院大学
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講義名
24秋 後期/中国古典から学ぶ経営理論
基準単位数
1
科目区分
企業倫理・経営思想(コア)
必修・選択
選択必修(経営人間学系)
配当年次
1・2年次
学修期間
学修期間1/2学期
担当教員
氏名
◎ 北尾 吉孝
オフィスアワー
eラーニングサイトおよびメールでの質疑応答を受け付けています。
(メールアドレスは大学院グループウェアのアドレス帳でご確認ください)
授業の概要
会社を成長させるためには経営者や組織のリーダーが自ら自分自身を練って行くしかない。人間力のない人物が指導者の地位に就いたとしたら、直ぐに組織は機能しなくなる。
人間力は人望の源でもある。私は自らの経験から、歴史の篩にかけられた「中国古典」が多くのヒント、気づきを与えてくれると考える。本講義では「論語」「孟子」「大学」「中庸」といった「四書」を中心として、中国古典を紐解き、リーダーとして「いかに生くべきか」への問い及び現代の企業経営に求められる要諦を探求する。
学修目標
本講義の目標は、中庸の精神やリーダーとして求められる様々な資質を学び、自らの意思で自らを創り上げて行くことである。中国古典の教えを自身の経験や日常生活に当てはめて考えることで自ら反省し、学んだことを日常の行動に活かせるようにすることである。
授業計画(各章)
第1回
タイトル
第1章 中国古典概論(1)
内容
中国古典とは/私が中国古典から学んだ人生観/「君子」の字義及び定義について
第2回
タイトル
第2章 中国古典概論(2)
内容
孔子にとっての学問とは/孔子の教育方法/孔子の弟子に対する教えにみる君子への道/君子になるための条件について
第3回
タイトル
第3章 中国古典概論(3)
内容
東洋哲学のベースの考えにある「易」についての理解を深めるとともに、陰陽相対(待)性理論や天人思想と自然観といった東洋哲学の特色について学ぶ
第4回
タイトル
第4章 中国古典概論(4)
内容
「命」と「道」、「徳」、「仁」「義」「礼」などの東洋哲学を紐解くキーワードについて解説
第5回
タイトル
第5章 『大学』を読む
内容
「大学」の三綱領と八条目を理解し、「大学」の本質を掴む
第6回
タイトル
第6章 『孟子』を読む
内容
孟子の思想概念と性善説/仁政としての王道政治/孟子の処世法について
第7回
タイトル
第7章 『孟子』を読む(2)/『韓非子』を読む
内容
「孟子」のエッセンスを身近なことわざからピックアップし、「孟子」への理解を深めるとともに、性善説の「孟子」に対して性悪説に基づく「韓非子」のエッセンスも企業経営者としては学ぶべきである。富国強兵のための法術理論/『韓非子』の影響/『韓非子』語録について
授業計画
第1章から第7章及び特別講義(1.2.3)は、通常のビデオによる授業となります。
課題
・全ての章及び特別講義(1.2)で、小テスト提出の課題があります。
各小テストは各回の授業で取り上げている中国古典について具体的に現在の自分自身と照らし合わせて自分に足りないものは何かを省み、また自身の身の周りの具体例に当てはめて考えることを求めるものである。
受講上の留意点
第1章~第7章の講義と各レポート提出のほかに、特別講義があります。
(特別講義1.2:視聴必須・レポート提出あり/特別講義3:視聴任意・レポート提出なし)
成績評価基準
・各章及び特別講義の小テスト45%
・期末レポート:40%
・出席率:15%
必読書籍
特になし
参考書籍
『君子を目指せ小人になるな』、『安岡正篤ノート』、『森信三に学ぶ人間力』、『ビジネスに活かす「論語」』(北尾吉孝、致知出版社)
『逆境を生き抜く名経営者、先哲の箴言』、『仕事の迷いにはすべて「論語」が答えてくれる』(北尾吉孝、朝日新聞出版)
『いかに生くべきか―東洋倫理概論』(安岡正篤、致知出版社)
『新装版 人物を創る』(安岡正篤、プレジデント社)
『実践版 安岡正篤』(北尾吉孝、プレジデント社)等
その他
特にありません
事前学修・発展学修
事前学修:
・「中国古典から学ぶ経営理論」を受講するための事前学修として、現在、自分自身が身を置く環境での課題意識を持ち、本講義を受講する意義について考えておくと良い。
発展学修:
・本講座で学修した内容を、自らの組織、企業の発展に活かせるよう、学んだことを実践する習慣がつくれると良い。
対面授業
対面授業は実施しません。