シラバス参照

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講義名 26秋 前期/マネジメント特論:中小企業再生とETA ※変更の可能性があります
基準単位数 1
科目区分 金融・財務(発展)
必修・選択 選択
配当年次 1・2年次
学修期間 学修期間1/2学期

担当教員
氏名
◎ 大月 延亮

オフィスアワー eラーニングサイトおよびメールでの質疑応答を受け付けています。
(メールアドレスは大学院グループウェアのアドレス帳でご確認ください)
授業の概要 会計及びファイナンスの基礎的な知識(最低でも財務三表の構造と勘定科目の意味を理解していること)を身につけた学習者が、理論と実践の両面から、中小企業再生の具体的な方法論を学ぶ。実践面では、累計100件以上の中堅・中小企業の再生/再生支援を手掛けた専門家(株式会社エイチ・アンド・パートナーズ代表取締役/平川雅之氏)の全面協力のもと、実在する企業の成功例・失敗例を題材とする。
本授業では、ケーススタディの対象を売上50億円未満の中小・中堅企業の再生案件とし、事業承継及びETA(買収型起業)を志向する者にとって疑似的なプロジェクト経験が得られるように設計されている。
学修目標 コア科目として学んだ財務会計・管理会計・ファイナンスの知識を応用し、潜在的なポテンシャルを発揮できずに業績不振に陥った中小企業の再生プランを立案できるようになることを目指す。
授業計画(各章)
第1回
タイトル
中小企業再生とETA概論(講義+有識者とのディスカッション)
内容
【講義】
・ETA(買収型起業)の世界的な潮流
・ターンアラウンド理論(Schendel, Patton & Riggs, 1976; Hofer, 1980; Pearce & Robbins, 1993)
・中小企業の事業承継問題
【ディスカッション】
・起業と中小企業再生の相違点、共通点
・中小企業再生の実態
第2回
タイトル
企業再生の実践論①:再生ターゲットの見極め
内容
【理論】
・組織衰退理論(Cameron, 1987)
【実践】
・中小企業が業績不振に陥る理由
・再生ポテンシャルの見つけ方と避けるべき企業の特徴
・成功する企業再生のパターン
第3回
タイトル
企業再生の実践論②:会計ベーシック(必須スキル)
内容
【理論】
・リソース・ベースド・ビュー(Barney, 1991)、財務パフォーマンスと企業価値
【実践】
・再生視点の財務諸表分析(再生前・再生途上・再生後)
・コスト管理の徹底(マイクロマネジメント・アプローチ)
・ミニケース①(成功した再生事例の分析)
第4回
タイトル
企業再生の実践論③:ガバナンス設計(失敗例・成功例)
内容
【理論】
・エージェンシー理論(Jensen/Meckling, 1976)
【実践】
・中小企業におけるガバナンスの力点(意思決定プロセスと機関設計・資本構成によるコントロール・内部統制とコンプライアンス)
・後戻りしない仕組み
・ミニケース②(上手くいかなかった再生事例の分析)
第5回
タイトル
企業再生の実践論④:人と組織のマネジメント
内容
【理論】
・ステイクホルダー理論(Freeman, 1984)
【実践】
・同族企業からの脱却
・組織パフォーマンス向上の要件
・ファウンダーと新オーナー経営者の役割設計
・ミニケース③(再生後、新体制への移行に成功した事例の分析)
第6回
タイトル
企業再生の実践論⑤:買収プロセスと資金調達方法
内容
【理論】
・LBO理論(Jensen, 1989; Kaplan/Strömberg, 2009)
【実践】
・再生ターゲット買収プロセス
・資金調達方法(自己資金、ファンド活用、LBOローン)
・ミニケース④(資金調達手法にフォーカスした事例分析)
第7回
タイトル
ケース発表とディスカッション:買収企業の再生計画
内容
・複数の学生チームによる再生プラン発表(事前配布するターゲット企業の再生前の財務データ及び定性情報を各チームで分析)
・チーム間でのディスカッションを通じた企業再生への理解深化
受講上の留意点 第7回のケース発表とディスカッションはライブ配信の対面授業で行います。(ケース発表はチームの代表者少なくとも1名のリアルタイム参加が必須となります)
成績評価基準 出席点(20%)、ミニケースのレポート提出1回(30%)、「再生プラン」のチームでのレポート提出+プレゼン(50%)
※チームでのレポート及びプレゼンはチーム単位で採点した結果を当該チームに属する学生に一律に反映します。但し、ピアレビューを行い、チームメンバーの過半数がマイナス評価を提示した学生は減点の対象となります。
必読書籍 特にありません。
参考書籍 ・藤原 敬三 「会社は生き返る カリスマドクターによる中小企業再生の記録」 日刊工業新聞社 2018年
・一般社団法人大阪府中小企業診断協会 「中小・小規模企業の再生事例集」 銀行研修社 2020年
その他 ※本シラバスは開講前に変更になる可能性があります。ご留意ください。
事前学修・発展学修 事前学修:
・財務会計・管理会計・ファイナンスで履修した内容を振り返り、財務諸表、勘定科目に慣れ親しんでおいてください。
・第7回の「ケース発表とディスカッション」は、第1回から第6回までの学習内容をもとに学生チームだけで作成した「再生プラン」を発表して頂きます。ケースマテリアルを事前配布するので、計画的に「再生プラン」の作成を行ってください。

発展学修:
・企業再生は総合競技です。各回の学修内容の積み重ねと有機的な繋がりが重要なので、毎回の授業で不明点が生じた場合は、適宜質問し、解消してください。
・企業の業績不振や不祥事のニュースを目にした時には、「なぜ、それが起きたのか」や「自分が再生するなら何をするか」を考えることを習慣にしてください。それを続けることが、学んだことを単なる知識から使えるスキルに昇華させることに繋がります。
対面授業
対面授業を実施します。受講申込の際は「対面授業スケジュール」にて日程をご確認ください。