SBI大学院大学
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シラバス参照
講義名
23春 後期/ブロックチェーン時代の金融
基準単位数
1
科目区分
金融・財務(応用)
必修・選択
選択
配当年次
1・2年次
学習期間
学習期間1/2学期
担当教員
職種
氏名
講師
◎ 小野塚 勝俊
オフィスアワー
eラーニングサイトおよびメールでの質疑応答を受け付けています。
(メールアドレスは大学院グループウェアのアドレス帳でご確認ください)
面会・電話を希望する場合は、事前に希望日時をご連絡ください。
授業の概要
通貨、金融サービス、契約・取引、IoTなど、経済社会の広範な分野に大きなインパクトをもたらす可能性があるブロックチェーンについて、技術面から解説するのではなく、その特徴や可能性に関して、仮想通貨や金融業界への影響、企業経営への活用、電子政府への導入、中央銀行の取り組みなどの事例を取り上げて紹介します。
学習目標
様々な可能性を秘めているブロックチェーン。本講義では、ブロックチェーンによる社会や経済にもたらす影響、特に金融分野、銀行業、証券業、保険業、中央銀行、更には行政、企業などの変化について述べる。受講することで、少し先の社会、経済、金融の姿を理解、イメージし、ビジネスに活かすきっかけとすることを目指す。
授業計画
第1章 イントロダクション(ブロックチェーンとは)
ブロックチェーンとはどのようなものであるかについて述べた上で、ブロックチェーンに関連する産業の想定市場規模について触れ、ブロックチェーンのメリットと課題について概要説明を行う。
第2章 ビットコイン、仮想通貨について
ビットコインをはじめ、その他の仮想通貨について述べるほか、仮想通貨の始まりから現在までの歴史や、仮想通貨に対する規制について解説を行う。
第3章 ブロックチェーンを用いた銀行業、証券業、保険業
金融界に及ぼす影響について述べるほか、銀行業、証券業、保険業の動向についてそれぞれ解説する。
第4章 ブロックチェーンと中央銀行
中央銀行とはどのようなものであるか、通貨がどのような変遷をたどってきたかについて触れた上、各国中央銀行が取り組んでいるデジタル通貨に向けた実証実験や、中央銀行デジタル通貨について解説を行う。
第5章 ブロックチェーンと行政
ブロックチェーン技術を積極的に導入しているエストニア政府の取り組みについて述べた上で、ブロックチェーンと行政の信頼回復および民主主義に与える影響について解説し、各国政府のブロックチェーンに対するスタンスについても触れる。
第6章 ブロックチェーンと企業
ブロックチェーンの産業分野への応用事例について触れた上で、特徴的な取り組みを行っている英国のエバーレッジャー社の取り組みについて述べるほか、ICO(Initial coin offering)の動向やブロックチェーン・ビジネスを考えるポイントについても解説する。
第7章 ブロックチェーンと社会
ブロックチェーン1.0、2.0、3.0といった進化に関して述べるほか、ブロックチェーンによる働き方への影響、ブロックチェーンと未来の技術との関係、ブロックチェーンが普及することにより社会がフラット化していくことや、ブロックチェーンが普及するための課題について解説を行う。
受講上の留意点
大学の既定のスケジュール通りに遅延なく受講してください。
成績評価基準
・出席率:20%
・小テスト:30%
・期末課題:50%
必読書籍
特にありません。
参考書籍
翁百合、柳川範之、岩下直行編著『ブロックチェーンの未来』(日本経済新聞出版社)2017年
野口悠紀雄著『ブロックチェーン革命』(日本経済新聞出版社)2017年
中島真志著『アフター・ビットコイン』(新潮社)2017年
ドン・タプスコット、アレックス・タプスコット著、高橋璃子訳『ブロックチェーン・レボリューション』(ダイヤモンド社)2016
その他
ブロックチェーンの概論や基礎部分からの講義となるため、既にブロックチェーンに関してある程度の知識や経験を保有し、専門的分野の内容を希望している方の受講は向かない。
対面授業
対面授業は実施しません。