SBI大学院大学
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シラバス参照
講義名
24秋 前期/M&A基礎
基準単位数
1
科目区分
金融・財務(応用)
必修・選択
選択
配当年次
1・2年次
学修期間
学修期間1/2学期
担当教員
氏名
◎ 中村 亨
オフィスアワー
eラーニングサイトおよびメールでの質疑応答を受け付けています。
(メールアドレスは大学院グループウェアのアドレス帳でご確認ください)
授業の概要
Ⅿ&Aは「啓蒙の段階」から「普及の段階」に入ってきたといわれています。
大企業だけのものではなく、中小企業、中堅企業にも身近なものになってきました。
いわゆる団塊の世代が、現役引退の時期を迎えたことや、国内の内需不振、少子高齢化を背景とした業界再編の必要性と相まって、中小企業であっても、いわゆる「事業承継の解決策」としてM&Aが注目されてきました。
また、M&Aをキーワードとするビジネスも活況を呈していると言われています。
本授業ではM&Aの基礎をわかりやすく身に着けることを目標に授業を進めていきます。
学修目標
M&Aが企業戦略として求められる時代背景から、買い手、売り手それぞれの動機(目的)を理解できるようになること、さらには一連の流れ(プロセス)を身に付けられること、が学修目標になります。
また、昨今注目されるPMI(経営統合)を学ぶことで、成立と成功の違い、についても学ぶことができます。
また、簿記・会計と会社法の知識が多少なりとも求められますが、その学習の契機とする(もし本当に仕事でM&Aに携わるなら深い知識が必要になります)ことにもなります。
授業計画(各章)
第1回
タイトル
第1章 M&A総論(M&Aが求められる背景、戦略、目的、プロセス)
内容
M&A総論になります。
M&Aが行われる背景、M&Aの分類、M&Aの様々な手法、M&Aの買い手、売り手それぞれの動機等について解説します。
第2回
タイトル
第2章 各種スキーム
内容
M&Aの各種スキーム、主に株式譲渡と営業譲渡、会社分割について解説します。
また、いわゆる「のれん」についての会計処理や影響についても触れます。
簿記の知識が役に立ちますし、必要になります。
第3回
タイトル
第3章 プロセス①/総論
内容
案件の生成から、初期的交渉、意向表明、トップ面談、基本合意、契約、実行という一連の流れについて解説します。
第4回
タイトル
第4章 プロセス②/バリュエーションと価格交渉
内容
プロセスの中で特に重要となる、バリュエーションについて解説します。
第5回
タイトル
第5章 デューデリジェンス(買収調査)
内容
基本合意を前提とし、その後の買収調査、いわゆるデューデリジェンスについて解説します。
財務だけでなく、法務、税務、IT、ビジネス、人事などの買収調査の種類とそれぞれの要点について解説します。
第6回
タイトル
第6章 クロージングとPMI(経営統合)
内容
クロージングと譲渡契約の重要論点について解説します。
またPMI全般についても解説します。
第7回
タイトル
第7章 まとめ・補足/最近の傾向
内容
1章から6章のまとめ、そして最近の傾向(2023年時点)について解説をいたします。
受講上の留意点
大学の既定のスケジュール通りに遅延なく受講してください。
成績評価基準
出席率:50%
各章の小テスト:25%
期末レポート:25%
必読書籍
「この1冊でわかるM&Aの実務のプロセスとポイント」 (中央経済社)
参考書籍
M&Aを学ぶ前提として、簿記・会計の知識があげられます(特に第2章)。
以下は、これを機に少しでも簿記・会計を学んでみようという方にお勧めです。
また、会社法の知識もあると良いです。
皆さんのこれからのキャリアにも役に立つと思います。
【会計に関する推薦本】
・ほんの少しの知識で決算書を「使いこなす」技術(PHP文庫社)/ 著者:中村 亨
・財務マネジメントの基本と原則 (東洋経済新報社)
・会計のことが面白いほどわかる本 会計基準の理解編 (中経出版)
・会計のことが面白いほどわかる本 会計の基本の基本編 (中経出版)
・会社法入門(かんき出版)
・会社法が良くわかる本(秀和システム)
その他
特にありません。
事前学修・発展学修
事前学修
2章が始まる前に簿記の借方と貸方の意味を推薦図書を参考に理解してください。
資産、負債、収益、費用、資本という言葉について「ふーん、そうなのか!」レベルでも結構ですから、企業会計(≒簿記)について考えるというプロセスを踏んでください。M&A基礎、ということですから確かにM&Aの領域の中では基礎なのですが、M&A自体が、働いていても「実感」できるケースが少ないため日常的ではありませんし、そのうえその経済的行為を数字で表すことになりますので、一つ一つ意味を理解することがとても大事です。
発展学修
毎回毎回、必ず復習してください。
また、小テストの結果を確認し、不正解だった部分については、再度動画を視聴して理解してください。
また、可能な限りで結構ですが、日々のニュース等でM&Aに関連することについて疑問に思ったことについては、積極的に調べて理解を深めてください。
対面授業
対面授業は実施しません。