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講義名 23秋 後期/金融論基礎:基礎から応用へ
基準単位数 1
科目区分 金融・財務(コア)
必修・選択 選択
配当年次 1・2年次
学習期間 学習期間1/2学期

担当教員
氏名
◎ 林 直嗣

オフィスアワー eラーニングサイトおよびメールでの質疑応答を受け付けています。
(メールアドレスは大学院グループウェアのアドレス帳でご確認ください)
授業の概要 金融論は、家計の資産選択・ポートフォリオ理論、資産運用論、企業のファイナンス、ガバナンス、公的金融、マクロ金融分析、金融市場論、証券市場論、株式市場論、為替市場論、国際金融論、金融政策など金融関係の諸科目の最も基本となる基礎科目です。金融関連諸科目を履修する場合は、先ずこの金融論基礎を履修することをお薦めします。ミクロとマクロの経済理論や経済政策論を学習してから、金融論をしっかりとマスターして、その上で金融関係の専門諸科目を勉強すると、基礎から応用へと理論的思考力や実践的分析力、経営判断力が着実に身につきます。
学習目標 1)ミクロ経済学に基づいて、家計と企業の金融を学び、実践的な経営判断に活かすことを目標とします。
2)マクロ経済学に基づいて、金融経済の現状分析や動向予測を的確に学び、実践的な経営判断に活かすことを目標とします。
3)預金・貸出市場、短期金融市場、株式市場、公社債市場、デリバティブ市場、外為市場など金融市場の仕組みと実際を学び、実践的な経営判断に活かすことを目標とします。
4)金融情勢や金融政策の経営への影響を分析して、実践的な経営判断に活かせるようにします。
授業計画 第1章 貨幣と金融、金融機関、金融制度、金融システム
貨幣とは何か、電子マネーや仮想通貨は本当に貨幣か、金融機関と金融仲介機関の違い、金融制度と金融システムの違いは何か。

第2章 家計の金融のミクロ分析
家計の資金循環、貯蓄と資産選択、消費と貯蓄の決定、金融市場の役割、最適な資産選択とは。資産運用。

第3章 企業金融のミクロ分析
企業の利潤最大化と株価最大化、資金の源泉と使途、最適投資とは、資金調達と資金運用、内部金融と外部金融。

第4章 コーポレート・ガバナンス
所有と経営の分離、経営と執行の分離、株式持合、企業統治か企業協治か、内部的ガバナンスと外部的ガバナンスとは何か、所有と経営の分離から経営と執行の分離へ、メインバンク制と株式持合とは何か。

第5章 金融市場の実際と理論
預金・貸出市場、短期金融市場、株式市場、公社債市場、デリバティブ市場、外為市場、金融市場での資金調達と資金運用、各金融市場の現状と動向。

第6章 金融のマクロ経済分析
貨幣の需要・供給、貨幣数量説と流動性選好説、完全雇用・不完全雇用・不況における経営判断、デマンドプルインフレとコストプッシュインフレ、デフレと技術革新の違い。

第7章 金融政策と現代の課題
金融政策の目標、政策主体としての中央銀行、公定歩合操作、準備率操作、公開市場操作、金融自由化・国際化・グローバル化、長期デフレ不況の克服とインフレ目標、量的金融緩和とマイナス金利。
受講上の留意点 大学の既定のスケジュール通りに遅延なく受講してください。

期末試験までの開講期間には、受講生が分かりにくいこと、難しいこと、詳しく説明してほしいこと、勉強方法などについて、双方向的な質疑応答欄でオープンに質疑応答をして、受講生の満足感を高めます。
成績評価基準 出席率(10%)、各章小テスト(30%)、中間レポート+期末試験(60%)の割合で、大学設置基準で定める客観性と厳格性の基準に基づいて成績評価をします。
必読書籍 『基礎コース 金融論』晝間文彦著、新世社
参考書籍 『問題演習 金融論』林直嗣著
『現代金融入門』岸真清・林直嗣著、八千代出版
『経済学入門』林直嗣著、新世社
※入手困難な場合は可能な範囲でご覧ください。
その他 特にありません
対面授業
対面授業を実施します。受講申込の際は「対面授業スケジュール」にて日程をご確認ください。